仕事内容
通訳の仕事内容は外国語を聞いて、それを分かりやすい日本語に訳して伝えることです。外国人の方とビジネスをする機会が増えているので、実際に外国人と会って商談をすることが多いです。
そのような状況で、相手の話している内容をきちんと理解して、こちらの意見を正確に伝えるためには通訳が欠かせないです。特にビジネスではあいまいな理解は許されず、正確さが重視されます。
片言の外国語で商談を進めるよりも、きちんと外国語を使いこなせる通訳を雇う方が確実なのです。
通訳の方法
通訳の方法は主に3種類あります。
同時通訳では、相手が話した言葉を聞いて、それを同時に訳していきます。国際会議の場で仕事をすることが多いです。即時性が要求されるため、外国語だけではなく日本語の能力も必要となります。
集中力が必要なので、数人で交代しながら仕事を行うことが多いです。逐次通訳では、話し手が言葉を区切ると、その後に通訳者がそれまでの言葉を訳して伝えます。
同時通訳よりも余裕があり、より正確な内容を伝えることができます。
ウィスパリングという方法もあり、同時通訳とほとんど変わらないのですが、通訳をする人がその場に立ち会います。外国語を聞いている人のそばに立ち、耳元で小さな声で同時通訳をします。
通訳の仕事をするためには、外国語を聞く能力に優れている必要があります。また、それをすぐに日本語に訳さないといけないため、日本語の能力も求められます。
逆に日本語を聞いて、それをすぐ外国語に訳す必要があるので、話す能力も重要です。他人とコミュニケーションを取ることに抵抗が無くて、物事に柔軟な対応ができる人が向いています。
収入
通訳の収入は幅広いため、一概に説明することはできません。労働形態は正社員として通訳専属で働くか、フリーランスとしてその都度仕事をもらう方法があります。どちらの場合でも、大体300万円から1000万円までの間であることが多いです。会社員の方が良い待遇であり、一般的に収入が高いです。
通訳の仕事をするために絶対に取得しないといけない資格はありません。資格よりも実際に通訳ができるかどうかが重要です。口述試験があり、社会的に認められている語学資格を持っているならば、一定の評価がされますが、資格の有無で優劣をつけられることはほとんどありません。
なるには
通訳になるためには、専門的な学校に通わなければいけないわけではありません。ただし、通訳の専門学校に通っている人の数は多いです。留学を経験している人もたくさんいます。
仕事を始めるためには、通訳の仕事を斡旋している派遣会社やエージェントに登録して、仕事を待つのが一般的です。一般企業で通訳を募集している場合もあります。能力があり、仕事の経験を積み重ねることでよりレベルの高い仕事をもらえるようになります。