受験英語の優先
たいていの人が中学と高校の6年間、英語を勉強します。
これからはさらに前倒しで英語の学習を進めると言われています。
しかしこれだけ勉強しているにもかかわらず、日本人は英語が苦手です。
その理由の中の一つに、受験が関係しています。
英語というよりも高校までの勉強全般に言えることですが、日本人は受験のために勉強をする傾向が強いです。
英語教育も文法のような入試に出る所だけを重点的に勉強するので、いくら勉強をしても生きた英語が話せなくなってしまいます。
しかも正しい文章で表現しないと減点やバツになってしまいます。
そこで外国人と話をする時に「自分の話していることが正しいか?」ということにこだわってしまって、何も話せなくなってしまいます。
外国人に「日本語話せるか?」と聞くと「コンニチハ!」などの片言の言葉を知っているだけでも「話せる!」と堂々と言います。
このような自信を持って、多少のミスは気にするなくらいの気持ちで話せるようにならないといけません。
▷英会話を上達させるために必要なこと【産経オンライン英会話】
リスニングの授業がない
英会話をするにあたってまず重要なのは、リスニング力をつけることです。
相手の言っていることが分からないと話もできないですし、リアクションも取れなくなります。
そこでまず英語の授業はリスニングから始めるべきなのに、教科書の文章を読み書きするところから始めてしまうので、おかしくなるわけです。
本来英語の力を高めるためには、ディクテーションが重要です。
読み上げられた言葉の文章や単語を書きとるという単純な作業です。
日本人はリスニングの力を培うために、ディクテーションをしないといけないのですが、全くと良いほど無視されているのが日本の英語教育の問題点です。
教師の質の問題
たいていの学校で日本人の英語教師の授業を受けているはずです。
ところが英語の教師でありながら、当の本人が現地ではうまく英語を話せないというのが日本の教育現場の現状です。
日常会話もまともに話せない人が英語の授業をするために教壇に立っているケースも珍しくないのです。
英語の話せない人の英語の授業を聞いて、その生徒が英語を話せるようになるのはトンビがタカを生むよりも確率は低いのではありませんか?
英語の教師になるためには、現地での長期滞在経験を持っている人、このような条件を付けないとなかなか日本の英語教育の質はアップしないのではありませんか?
現地で使われている英語が分からないということは、現地で使える英語を理解していないということになります。
英語の教材にも問題点は見られます。
今の海外では決して使われないような言葉やフレーズが普通に使われています。
a typewriterという単語が出てくることもありますが、このような言葉を使うことは今後まずないはずです。
このような問題を克服しないと、日本人の英語のスキルはなかなか上達しないのではありませんか?