ネイティブレベル英語は必要か?
グローバル化がどんどん進むビジネスの世界ではどの業界に関係なく、英語は欠かすことのできないツールになりつつあります。
これからの社会人は、英語がある程度話せないといけないと言われています。
しかし一方で一昔前と比較すると、ビジネス英語として要求される内容が異なっているのをご存知でしょうか?
一昔前は仕事の相手はアメリカ人というケースが多かったです。
このためネイティブレベルの英会話力が要求されることもしばしばでした。
ところがグローバル化が進んだことで、日本人以外の非英語圏の外国人ともコミュニケーションをとることも出てきています。
そこでお互いの意思疎通が取れればいいということで、必ずしもネイティブレベルの英語は要求されなくなってきています。
グロービッシュの時代
グローバル化が進んだことで、多国籍の人材をどこも採用するようになってきています。
このため、非ネイティブの人とコミュニケーションをとる機会が増えてきます。
そこでこれからのビジネス英語はネイティブよりもグロービッシュの方が求められると言われています。
ジャン・ポール・ネリエールというフランス人が提唱している考え方で、非ネイティブの人たちが簡単にコミュニケーションのとれる実用的な英語のことです。
ネイティブでない英語の使い手が増えるということは、きれいな発音ができるかどうかは重視されないことを意味しています。
たとえ発音が多少たどたどしくても、きちんと分かり合えるかどうかの方が重要なのです。
ネイティブだけに受ける気の利いた言い回しをいくつ覚えているかは、あまり重要ではありません。
非ネイティブでも理解できるような分かりやすい理語がグロービッシュであり、これからのビジネス英語に求められることなのです。
ある意味、ビジネス英語のハードルは着実に下がってきているとも言えます。
電話会議とグロービッシュ
最近では対面で討論するのではなく、電話会議のようなスタイルをとることも増えています。
移動の手間もコストもかからない半面、細かなニュアンスが伝わりにくいのでより言葉の持つ意味が重要になります。
しかも非ネイティブの人が会議に参加する機会も増えています。
そこで最近の会議を見てみると、いかにわかりやすい英語を話し、参加者が理解しているかどうかを確かめることが重視されています。
英語の上級レベルでは5000語、ネイティブレベルになると15000語程度のボキャブラリーが必要になると言われています。
ところがグロービッシュの場合、1500語程度を覚えていれば、十分コミュニケーションが取れるといいます。
下手にいろいろなことを知っているネイティブよりも非ネイティブの方が、ビジネス英語を使う場合には有利に働く可能性すらあるわけです。