中国求人の増加
中国関係の求人が最近になって増えてきています。
中国の経済は急速に成長していて、GDPでは日本を抜かして世界2位の地位に来ています。
中国現地における中国系企業で営業のできる人材の募集が頻繁に出てきているようです。
その他にも中国現地工場長や中国の工場における工程管理、品質管理の求人も結構多く出ています。
このような仕事をするにあたって、中国語能力は求められます。
しかも高度な中国語の能力が要求されるので、中国語に自信を持っている人は有力な武器になりえます。
ビジネスに中国語は必要?
しかしビジネスの世界で中国語が本当にそこまで必要なのかと疑問に感じる人もいるはずです。
「大都市のホワイトカラーであれば、英語はそこそこ話せる」とか「英語が話せれば何とかなる」と思っている人も多いようです。
確かに仕事だけを考えれば、英語の話せる中国人も多いので成立するかもしれません。
しかし皆さんの会社のことを考えてみてください。
同僚や上司、部下と話をする内容はすべてビジネスのことだけですか?
恐らくそのような会社はほとんどないでしょう。
例えば「最近調子はどうだ?」とか「頑張っているか?」のような言葉をかけるでしょうし、世間話もするはずです。
そのような時には、やはり中国語によるコミュニケーションの方が効果的といえます。
日本人には「ノミニケーション」という独特の文化があります。
中国にも似たような側面があって、中国人部下を食事に誘うと結構喜びます。
このように人間関係を構築してスムーズにビジネスを進めるためには、中国語の話せた方が良いわけです。
通訳が雇えるとは限らない
中国に滞在したことのあるビジネスマンの中には「中国語の通訳を雇うから大丈夫」という意見も時折見られます。
しかし中国語の通訳を雇えるのは、大手の体力の十分ある会社だからではありませんか?
中小企業の場合、なかなか中国語の通訳を雇ってくれるようなところは少ないです。
しかも通訳がいれば、何から何までコミュニケーションが問題なくとれるというわけではありません。
例えば、細かな部品を使って熟練の技術を使って組み立てる時には、感覚で伝えるようなケースもあります。
そのような時には、通訳を介して伝えるのが逆に難しくなることもあります。
また中国の中でも自分が今暮らしているエリアでは何が流行しているのか、どのような考え方が主流になっているのかは理解しないといけません。
でないと、なかなか現地の部下の気持ちを理解できず、信頼関係を構築することも難しくなります。
中国語が話せなくても、異動により現地法人で仕事をしないといけないケースも出てきます。
その場合でも必死になって中国語を覚え、コミュニケーションをとろうとする姿勢を見せれば、その部分は現地の部下もきちんと評価してくれます。